熊本水球ブログ Blog

2012年02月01日 (水) 02:43

☆オリンピック予選を終えて☆

PJ0127
















ロンドンオリンピックの予選である、ASIAN Water Polo Championships2012は、


1位 カザフスタン
2位 中国
3位 日本
4位 クエート

となり、ロンドン五輪水球アジア代表は、男子カザフスタン、女子中国と決定しました。

 日本開催という圧倒的なアドバンテージをもらい、最高の環境でオリンピック予選を戦わせて頂きました。試合当日は約3000人の応援の中試合をする事が出来ましたし、メディアの注目度も高く、とても多くの方の期待を感じました。大会前には、一ヶ月のオーストラリア遠征を組んで頂きましたし、後は、選手である自分たちが結果を残すだけでした。申し分無い環境で戦わせて頂いたのに、不甲斐無い試合をしてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 オリンピック出場のために今大会最も重要な試合であったカザフスタン戦。個人的に、シュート数2本、0得点。なんとも情けない結果です。どうしてもっとシュートを打ちにいかなかったのだろう、、、どうしてあんなパスミスしてしまったのだろう、、、などなど、自分の力を充分に発揮する事が出来ずに終わった試合で、とても悔いが残る試合になってしまいました。正直、この試合に負けてオリンピック出場という夢が断たれた瞬間、アテネオリンピック予選でカザフスタンに負けて悔し涙を流した時からのこの8年間、自分は何をやってきたんだろうと思いました。8年前の悔しさを知っているメンバーもいました。8年前の悔しさを取材して頂いたテレビ局の方が今回も取材してくれました。当時、代表だった先輩方も応援に来てくれていました。たくさんの人の想いが今大会には込められていたと思いますし、絶対に勝たなければいけない試合でした。

 この8年間、ドイツリーグにも挑戦したし、日本代表選手として世界大会もたくさん経験しました。このチームでも、たくさん海外遠征に行ったし、最後には長期のオーストラリア合宿にも行きました。でも、結果が出せなかった。最終日、中国にも負けて、結果的に、8年前より悪い結果に終わりました。正直、大会前はチームが強くなってきていると感じたし、オリンピックに出れるという自信もありました。でもそれは、強くなったと勘違いしていただけなのかもしれません。完全に、実力不足でした。

 結果が出れば、それまでのプロセスは評価され、結果が出なければ、否定されるのがスポーツの世界。今になっていろんな人にいろんな事を言われるけど、今の日本代表チームがこれまでやってきた事が、すべて間違っていたのかというと、そうではないと思います。今大会に臨むにあたって、多くの人に期待されプレッシャーもある中、みんなが手探りで試行錯誤しながら、オリンピック出場に向けて最善を尽くしてきた事は間違いありません。不安もありましたが信じてやってきました。これだけは、理解して頂きたいところです。ただ、『オリンピック』というところは、想像以上に遠いもので、今の自分たちはまだまだ力不足で、何かが足りなくて届かなかったのだと思います。これからは、足りなかったこの何かが、なんだったのかを考えていかなければならないと思います。


 私は、オリンピック出場を目標に、これまで水球の事を第一に考え水球に没頭してきました(というよりも、いろんな人の協力のもと没頭させて頂いていました)。目標を達成できずに、今はなんともむなしい気持ちです。これまでは、辛いことや苦しい事があっても水球があったから、目標があったから、乗り越えられてきました。今後については、水球を第一に考える生活でなく、まずは自分の生活環境を充実させる事を最優先に考えていこうと思います。まずは、しばらく水球から離れ、ゆっくりしようと思っています。今までは、目標達成のために一生懸命にやってきた毎日でしたので、今はそれがなくなり、ゆっくり休むという事にも不安を感じています。ただ、これもいい節目だとも思っています。



 自分の力が発揮できなく悔しい思いをしたこの想いは絶対に忘れません。『オリンピック』というものは、これまでと変わらず、自分の目標であり、可能な限り追い続けたい夢の舞台であります。スポーツ選手なら誰もが憧れるオリンピック。4年に一度のオリンピック。なんとも尊い、遠いものだと感じました。でも、いつかは掴みとりたい。

 これまで、ずっと応援し続けてくれた熊本の水球関係者の皆さま、チームもっこすの皆さま、会場まで足を運んで応援してくれた友人たち、会場には来れなくとも応援メールや寄せ書きをたくさんいただいた皆さま、本当にありがとうございました。そのほかにも全国の水球ファンの皆さま、今回のような素晴らしい大会を企画・支援して頂いた皆さま、大会運営に携って頂いたスタッフの皆さま、献身的に選手を支えてくれたチームスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。最高の舞台でオリンピック出場という夢にチャレンジできたことを本当に幸せに感じます。これまで、支えてくれた家族にも心から感謝してます。


これまで応援して頂いたすべての皆さまに心から感謝いたします。ありがとうございました。

これからも日本の水球を応援して下さい!!!

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塩田選手 このたびはたいへん残念でした。 LONDONで応援することを楽しみにしていましたが、いたし方ありません。 こんな簡単言葉で片付けられて、ご立腹になるかもしれませんが、長年、LONDONから日本の水球そして水泳を陰ながら応援し続けてきた私も残念です。 これから先の人生はこれまでよりももっと長いので、少しゆっくりされてじっくりとお考えください。 余計なお世話だと怒られるかもしれませんが、これくらいの言葉しか見つかりません。 人生というオリンピックにシュートです。 澤田 耕治
by 澤田 耕治 | 2012年03月01日 (木) 00:07